安心を売る新SNSスナップチャットの実力

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一方では利用の仕方において心配もされていますが、いずれにしても楽しく利用できる可能性に満ちていることも間違いのない点です。何しろスナップチャットは、メールも写真も閲覧数秒後には消えてしまうのです。10代の若者を中心にこうした新型のＳＮＳに人気が出るのは当然です。

実際、フェイスブックがスナップチャットに30億ドルでの買収を提案したそうです。しかし若き創業者たちに断られたそうで、こうしたＩＴ関連の新製品をどんどん試していくオピニオンリーダーのプライバシー観もかなり変化してきているのでしょう。

前述もいましたが、スナップチャットでは、実際に自分のヌード写真を送るのに活用している利用者も多いようです。閲覧後10秒以内に消えてしまうからです。まさに自動消滅技術はスナップチャットの神髄と言えます。

反面、遊びだけではなく、ビジネスモデルとしても可能性があります。スナップチャットは他のインターネット会社とは違って、個人情報を全く蓄積しないのだそうです。利用者データを広告主には売らないわけです。これはセールスポイントにもなっているのです。あるリサーチ会社が行った調査で、10代の若者のうちの26％が個人情報をオンラインで扱う携帯アプリを削除したと回答しています。

また別の調査で、10代のうちの43％がオンラインでのプライバシーについて「心配している」と回答しているのです。そうした背景を踏まえるとスナップチャットには追い風となるのではないでしょうか。